空想リクライニング

お気に入りのいすに座ってボーッと空想して、気づいたこと

これから論文を書く若者のために/酒井 聡樹 著

これから論文を書く若者のために 大改訂増補版

これから論文を書く若者のために 大改訂増補版

 社会人となった今、改めて論文を書いたりする身になりましたが、月日の流れは残酷で、大学生時代教授からたたき込まれた(多分)論文書きの心構えを忘れてしまいました。

 そういった自分にとって、論文の書き方や論文書きの心構え等を体系的に思い出す上で、本書は有用でした。

 ただし、論文の書き方等で出てくるベガルタ仙台を例にした説明は、逆にわかりにくかったなぁという感想です。

あらためて、論文を書くということの意味とは

 多くの人が解決を望んでいる問題の解決に、何らかの新しい貢献をすること

説得するには

 「何をやるのか」と「どうしてやるのか」を明確に

誰に表現するのか

 世界の人に対して情報の発信をしなければならない

論文を書く上で

 まずは一気に書ききることが重要。情熱が続く間に。途中で中断するのはかえって非効率(この間は研究もしない)。
 続いて文献調査。これも、調査期間はこれだけに注力。
 推敲も、何回もやる。

先送りの回避

 言い訳をつけて回避をしてはいけない。時間があけばあくほど、論文執筆再開のハードルがあがる。とにかく、一気にやってしまう。

面白い論文とは

 わかりやすい
 説得力がある
 新規性がある
 研究テーマに意義がある(!)