子どもと本 / 松岡享子
子ども時代は、どの子も幸せでなくてはなりません。 本は、子どもを幸せにするひとつの手立てなのです。 ー アイリーン・コルウェル
読書は子どもを幸せにする一つの手立て という考え方は、私自身を振り返ってもそのとおりだと感じる。 本書では子どもと本との接し方について、筆者の考えが述べられている。 私は最近第一子を授かった弟にこの本を紹介した。
特に参考になったのは以下の3点。
字が読めない乳幼児期において、子どもが本を読んでいる時に子どもの中で発生している現象の観察と解説。例えば、子どもがぼんやりとしているときは、心の中で空想を働かせて内容の消化をしているということ、「とばし読み」は子どもの特技で、手前の「分からないこと」を飛び越えて直接その奥にある「核心」に触れることができる独特の直感力がこの時期の子どもにはあるということ。
子どもと本との出会いをどのように助ければ良いか。筆者は乳幼児期から積極的に本に接するよう努力するよりも、まずは言葉の土台を作ることの方が重要。この土台を作るのは親と子どものコミュニケーションであり、子どもは親とのやり取りや遊びの中で互いの意思疎通が可能出ることを確認し、自分の意思が分かってもらえるという安心感・信頼感を得ることで、特定の動作や音声を特定の反応を引き起こす手段として使うようになる(意図的道具性)。また、その手段を身の回りの大人達との間で相互に理解し合って使えるようになっていく(協約性が高まる)。意図的道具性と協約性の二つがことばの成立の条件とされている(岡本夏木氏)。
読書興味の四段階。第一が「韻律のある物語や詩を喜ぶ時期」で生まれてから3歳〜4歳まで。第二が「生活に根ざした現実的な物語を楽しむ時期」で3、4歳から5、6歳。第三が「空想的な物語に向かう時期」で4、5歳から8、9歳。第四が「神話、伝説、英雄物語などに興味を示す時期」で11、12歳から15、16歳頃。それぞれに設定の背景がある。詳しくは本書を参照。
- 作者: 松岡享子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2015/02/21
- メディア: 新書
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英語でメールを書くときに注意すべき12のよくある間違い
メールに関しては、日本でもビジネスマナーとしてたくさんの知見・ノウハウがありますが、英語でメールをやりとりする場合には、どのような点に注意を払えばよいのかと思い、調べてみました。
すると、「メールでやってしまう12のよくある間違い」というtipsを発見。このサイトでは、エチケットに関する専門家のDiane Gottsmanさんが「不十分な内容のemailを送ることは、あなたの専門的なイメージを傷つけることになる」「メールのマナーはビジネスマンのスーツと同じくらい重要」と述べています。
私も仕事上多くの時間をメールのやり取りに費やしていますが、クイックレスポンスを心がけるあまり、のちのち様々な失敗に気づくこともあります。こういった小さなミスが大きな問題に発展することもあると指摘しており、情報として有益だと思ったので、紹介したいと思います。
(参考)The 12 Most Common Email Mistakes Professionals Make
以下がサイトで紹介されている、私たちが避けるべき12の一般的な間違いです。
- greetingとclosingの言葉を忘れること
- formalになりすぎること
- あまりに早くinformalになること
- “to whom it may concern”を使うこと
- タイトルの変更を忘れること
- “reply all”を押すこと
- メールの内容に注意を払わないこと
- メールに個人的な内容を含めること
- 自分のメールの論調に注意を払わないこと
- 既に回答をしてもらった内容を再び尋ねること
- 直接会って話すべき内容をメールでやり取りすること
- 絵文字や略語を使うこと
日本のビジネス書でも書かれている内容が多いですね。それぞれの項目について簡単に整理したいと思います。
1.メールとはいえ、会話の始まりはgreeting(挨拶)からはじまり、closingで終わらないと、相手に対してぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。全ての言葉が影響力を持っていて、あなたのパーソナルブランドイメージを作っていることを忘れてはいけません。
2.あなたのメールは、あなたとメールの送り先の人との関係性を反映させなければなりません。あなたがfirst nameで呼び合うような相手とメールをするときに、Mr.やMs.のような敬称を使わないようにしましょう。
3.いつでもメールのやり取りは礼儀正しくスタートするようにし、相手の様子をみて、それに従うべきです。もし相手があなたのことをfirst nameで呼ぶようになるまで、打ち解けた感じのメールを送るのは避けるべきです。最初から「Hello Mr.●●」と書かずに「Hey ●●!」と書いてしまうのは、相手に失礼な印象を与えてしまうかもしれません。
4.”to whom it may concern”をメールの挨拶で使うのは災いのもと。なぜなら、宛先を特定するという僅かな努力さえ放棄していると相手に知らしめてしまうことになるからです。宛先がどうしてもわからないというケースでも、最低限「●●部宛て」のように宛先をある程度特定できる情報を入れましょう。
5.メールの機能の中で最も重要な機能の一つがメールのタイトル(表題)であることを多くの人が忘れています。一連のメールのやり取りの中で、新しいトピックの議論を開始するときはいつでもタイトルを変更するようにしましょう。そうすることで、将来このメールのやり取りを見つけやすくなります。
6.あなたが伝えたい内容がどうしても全返信で送信しなければならないケースを除いて、返事は送信者にのみ行うべきです。その内容に関連した仕事をしていない人にとって、例えば40人の別々の人から一行の返信を受け取るような状況が続くことは鬱陶しいものです。
7.メールでは、些細なことが多くを語ります。例えば、誤字はメールの受け手に対しあなたがメールを書く上で必要な注意を払っていないということを伝えてしまいます。名前のスペルはいつでも正しく書くようにし、誤字が無くなるようにダブルチェックを行いましょう。加えて、名前を全て小文字、または大文字にして書くこともやめましょう。あなたが受け手の名前に十分な注意を払っていないと思われてしまいます。
8.自分が必要とする情報以上のことを読みたいと思う人はいません。メールは簡潔にし、個人的な内容は除外しましょう。ビジネスメールにおいて、受け手が知りたいことはビジネスの事だけです。あなたの従兄弟や祖母のことではありません。個人的な話は別の機会に連絡するようにしましょう。
9.メールを書くときは、自分の意図するところを正確に伝えるための適切な表現を見つけ出すために十分な時間を費やすべきです。人は受け取った情報を間違った方向に解釈することがあります。これを避けるために、誤解する可能性を極力排除するための努力が必要です。
10.不必要な質問をすることは、受け手の時間を無駄にするだけでなく、あなたがメールの受け手が書いた内容に十分な注意を払っていないことを知らしめてしまいます。これを避けるために、文章に対して文章で回答するような書き方ではなく、一つ一つのトピックに対して逐一整理して回答をするような書き方を行うことが効果的です。
11.例えば誰かを批判するような場合などは、誤解無くメールで伝えることはできません。こういったケースの場合、受け手の状況を理解するために、メールを送らず電話をするか直接会って話をするべきです。
12.ビジネスメールで絵文字や略語を使うのは一般的にプロフェッショナルな対応から外れています。smiley faceやLOLなどを使うのはやめること。そして、”appointment”を”appt”と書くように略字を使うことはやめましょう。もし略字を使って上司や顧客へメールを送った場合、あなたがこれらの人から送られたメールの返信にふさわしい時間を費やしていないと知らしめてしまうでしょう。
如何でしたでしょうか。 コミュニケーションの基本は相手のことを良く考え、尊重することなんだなぁと改めて思った次第です。この辺は日本も海外も変わらないですね。
「仕事に効く!朝10分の読書術」を読んで、子供とのコミュニケーションに活用する
今後の自分の生活に役立てたいと強く感じたのは、朝子供と一緒に読書をする時間をつくるということ。
本書では、ある学校の事例を参考に、読書の習慣により生徒の学力等が向上したという事例を紹介(具体的には、読むスピードの向上、読解力向上、集中力の向上、論理的思考の向上、感情表現をする能力の向上)。学力の向上に加えて、教師と生徒のコミュニケーションも以前と比較して良くなったという報告もなされていた。
ルールは、朝10分の読書を毎日やる、みんなでやる、好きな本を読む(ただしマンガと雑誌は除外)、ただ読むだけ、以上4点のみ。
当方、単身赴任中だが、9月に家族がこちらへ引っ越してくるので、早速このルールを参考に、子供との毎日の読書会をやろうと考えている(先ほど電話でそのことを伝えたところ)。
私の考えているルールは、上記4ルールがベースだが、それに加えて
- 読書時間の後、5分程度でお互いが読んだ本の紹介をしあう。
- 本を購入するためのお金に制限をつけない、欲しいと言われた本は全部買う(除くマンガと雑誌)。
これで当面やってみようと思っている。
何か効果を感じたらまた報告したい。
- 作者: 中島孝志
- 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
- 発売日: 2014/07/05
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10年後の自分のために今すぐ始めたい36の習慣/松富かおり
だいたい2時間弱で読破。
読み始めてから、ターゲットが女性向けであることに気がついたけれど、男性である自分にとっても気づきが多く、「最近自分は年齢を理由に新たなチャレンジを避けていないだろうか」と考え直すきっかけとなった一冊。
私も一人の男性として、エレガントな人物になることに憧れますが、エレガンスを身につけるために、例えば教養というのはどのように身につけていけば良いのかとか、日々の人生の積み重ねがどれほどの価値を持つのかといったことが語られていて、「年をとるということ=老い」ということではなく、「人生の中で自分が積み重ねてきたことが自分の魅力を高めていく」という解説は、最近少しおっさんになってきた自分に勇気を与えてくれました。
各論もいくつか紹介したいと思います。
服は自分を表現する「鎧」であるという話題。
私は洋服はあまりたくさん買わず、その代わりちょっと高くても機能性の高いもの、耐久性が高そうなものを買うようなタイプですが、「その服を着ることで、どう自分をブランディングしようと考えているのか」という視点も意識して、今後は服を選んでみようと思いました。
シグナルとノイズ。
話をしている内容がシグナル、それ以外の情報をノイズ(例えば仕草、態度、表情など)と分類した場合、このノイズが伝える情報量が非常に大きいので、コミュニケーションを図る時は、自分が発しているノイズにも注意が必要という話。
個人的に心がけたいなと思ったのは、目でしっかり思いを伝える努力をすること、また、これは目に見えないことではありますが、常に相手を祈る気持ちを持つこと。
単なるテクニックではない、真の意味でのプラスのノイズが発せられる人物になりたいものです。
最後に、これは松富さん自身も読売新聞の投稿記事から引用したものですが、個人的にもグッときたので、紹介します。
農家の長男に生まれ、農業を継ぎ、農閑期には土木作業員として働いてきた。若いときは、スーツ姿のサラリーマンを見るたびに、美しく咲く花々を見るように、憧れたものだ。そんな思いをある時、先輩に相談した。後日もらった手紙には、「青春時代は、自分の立場を考えないで、一時的な見栄に意を注ぎがちです。生きると言うことは、運命の許す限り、精一杯働き、向上していくことです」と書かれていた。
私も今は同じ気持ちです。
向上心を大事に、日々積み重ねていこうと思います。そんなきっかけとなった一冊でした。
- 作者: 松富かおり
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2013/05/14
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生産性向上のためのライフスタイル改善
- 基本ポリシー
- 本質に迫ることだけ選ぶ(時間は有限。減らすべきものは減らす。)
- 制限することが必要になる。
- ゴールを考えることが重要になる。
- 本質に迫ることだけ選ぶ(時間は有限。減らすべきものは減らす。)
- 自分にとって、今「削減すべき」と考えていることは?
- メールの処理時間
- 長くて多い会議
- web閲覧時間
- ゲーム(これは完全にゼロにする自信が無い(笑))
- 書類・ファイル探索のための時間
- 削減・効率化を行う上で効果的なアプローチは?
- 目標を定量的に定める(メールチェックは1日2回それぞれ30分等)
- 試してみて、徐々にブラッシュアップしていく
- 仕事以外の生産性を高めるために
- 朝・夜に仕事以外の活動をルーチン化(自分の場合は、論文を読む、blogを書く)
- 今後に向けた課題
- メールチェックは、回数を減らすだけでなく、文章量を削減することも目指す(とりあえず1メール7行までとしてみる)。
- 朝ルーチンで、前日の振り返り、今日の絶対朝一番でやる仕事の選定を行う。
- 物欲との戦い。自分の整理整頓状況改善には、単に断捨離だけではなく、物欲の抑制も必要そう(笑)the power of lessに書かれている「30日我慢」は耐えられそうにないので、1週間我慢することをまずは頑張ってみる。アイディアとしては、手帳の1週間後に欲しいものの名前を書いて、ジャッジする方式をとる。
- とはいえ、「欲しいもの」と「必要なもの」はちゃんと区別するようにしたい。
- 今までの取り組みで効果があったもの(継続したい行動)
- 参考文献
- 作者: レオ・バボータ
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/08/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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