空想リクライニング

お気に入りのいすに座ってボーッと空想して、気づいたこと

10年後の自分のために今すぐ始めたい36の習慣/松富かおり

だいたい2時間弱で読破。
読み始めてから、ターゲットが女性向けであることに気がついたけれど、男性である自分にとっても気づきが多く、「最近自分は年齢を理由に新たなチャレンジを避けていないだろうか」と考え直すきっかけとなった一冊。

私も一人の男性として、エレガントな人物になることに憧れますが、エレガンスを身につけるために、例えば教養というのはどのように身につけていけば良いのかとか、日々の人生の積み重ねがどれほどの価値を持つのかといったことが語られていて、「年をとるということ=老い」ということではなく、「人生の中で自分が積み重ねてきたことが自分の魅力を高めていく」という解説は、最近少しおっさんになってきた自分に勇気を与えてくれました。

各論もいくつか紹介したいと思います。

服は自分を表現する「鎧」であるという話題。
私は洋服はあまりたくさん買わず、その代わりちょっと高くても機能性の高いもの、耐久性が高そうなものを買うようなタイプですが、「その服を着ることで、どう自分をブランディングしようと考えているのか」という視点も意識して、今後は服を選んでみようと思いました。

シグナルとノイズ。
話をしている内容がシグナル、それ以外の情報をノイズ(例えば仕草、態度、表情など)と分類した場合、このノイズが伝える情報量が非常に大きいので、コミュニケーションを図る時は、自分が発しているノイズにも注意が必要という話。
個人的に心がけたいなと思ったのは、目でしっかり思いを伝える努力をすること、また、これは目に見えないことではありますが、常に相手を祈る気持ちを持つこと。
単なるテクニックではない、真の意味でのプラスのノイズが発せられる人物になりたいものです。

最後に、これは松富さん自身も読売新聞の投稿記事から引用したものですが、個人的にもグッときたので、紹介します。

農家の長男に生まれ、農業を継ぎ、農閑期には土木作業員として働いてきた。若いときは、スーツ姿のサラリーマンを見るたびに、美しく咲く花々を見るように、憧れたものだ。そんな思いをある時、先輩に相談した。後日もらった手紙には、「青春時代は、自分の立場を考えないで、一時的な見栄に意を注ぎがちです。生きると言うことは、運命の許す限り、精一杯働き、向上していくことです」と書かれていた。

私も今は同じ気持ちです。
向上心を大事に、日々積み重ねていこうと思います。そんなきっかけとなった一冊でした。

10年後の自分のために今すぐ始めたい36の習慣

10年後の自分のために今すぐ始めたい36の習慣