思考の整理学 : 外山滋比古 著
1.概要
- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1986/04/24
- メディア: 文庫
- 購入: 91人 クリック: 844回
- この商品を含むブログ (732件) を見る
2.ジャンル
思考の整理
3.効用
発想の純化・深化を実現
4.要約
- 思考の整理とは、「いかにうまく忘れるか」
- 自らの着想を「”時の試練”(時間が持つ風化作用)」をくぐらせることで、真に価値あるものまで純化させることができる。
- これは古典が生まれるまでのプロセスと同じ。しかし、自然に古典化するのを待つとなると、何十年もかかる。この時間を短縮するには、忘却を促進すればよい。
- 思考の純化・忘却の促進に効果的なプロセスとして
- まずは思いついたアイディアを即メモする(思いつきはすぐ忘れてしまう)。
- とりあえず、メモすれば安心する。安心すれば忘却が促進される。
- 10〜14日くらい経過したら、メモを見返して、その時点においてもまだ価値があると思えるアイディアを別のノートへ移し、更に発酵させる(このプロセスは更にもう1回繰り返す)。
- ノートの項目
- 見出し
- アイディアの箇条書き
- 着想日・ノートへ移した日(発酵の進み具合を把握するため)
- 整理番号(アイディアメモとノートとの関連付け)
- スクラップなどの参考情報
※本書は、2009年8月3日の朝日新聞朝刊で紹介されていました。なにやら東大・京大で昨年最も読まれた本ということで、話題になっているようですね。