空想リクライニング

お気に入りのいすに座ってボーッと空想して、気づいたこと

思考の整理学 : 外山滋比古 著

1.概要

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

2.ジャンル

思考の整理

3.効用

発想の純化・深化を実現

4.要約

  • 思考の整理とは、「いかにうまく忘れるか」
  • 自らの着想を「”時の試練”(時間が持つ風化作用)」をくぐらせることで、真に価値あるものまで純化させることができる。
  • これは古典が生まれるまでのプロセスと同じ。しかし、自然に古典化するのを待つとなると、何十年もかかる。この時間を短縮するには、忘却を促進すればよい。
  • 思考の純化・忘却の促進に効果的なプロセスとして
    • まずは思いついたアイディアを即メモする(思いつきはすぐ忘れてしまう)。
    • とりあえず、メモすれば安心する。安心すれば忘却が促進される。
    • 10〜14日くらい経過したら、メモを見返して、その時点においてもまだ価値があると思えるアイディアを別のノートへ移し、更に発酵させる(このプロセスは更にもう1回繰り返す)。
  • ノートの項目
    1. 見出し
    2. アイディアの箇条書き
    3. 着想日・ノートへ移した日(発酵の進み具合を把握するため)
    4. 整理番号(アイディアメモとノートとの関連付け)
    5. スクラップなどの参考情報

※本書は、2009年8月3日の朝日新聞朝刊で紹介されていました。なにやら東大・京大で昨年最も読まれた本ということで、話題になっているようですね。